2011年11月28日月曜日

「障がい」をシンプルに考えることが大切~ダイバーシティが企業の強みになる~

11月25日は、以前弊社のサイトで取り上げさせていただきました、
ユニバーサルキャンプ」の報告会に行ってきました。

株式会社丹青社で行われた報告会は、

「協賛等ご支援いただいている団体の方にきちんと成果発表を行い、
また関心のある方に来年度以降の参加を検討していただきたい」(丹青社 山岡様)

との想いから開催されるようになり、今年で2回目とのことでした。当然といえば当然なのですが、手話つきのプレゼンテーションでした。 私にとって始めての体験でした。

以下に参加者した方の声をご紹介いたします。

「会社の新入社員研修の一環で希望して参加しました。 参加するまでは障がい者の方に対して構えるところがありましたたが、参加後は、障がいに対して過度に重く受け止めなくなりました。障がい者の方も私たちと同様にそれぞれできることできないことがあって、特別扱いや過保護は求めていないことがわかりました。大事なのはどれだけ身近にそういう人がいて、どれだけ親身になって考えられるかだと感じました。

会社に戻ってからは、システム開発者から障がい者の需要がわからないと相談された際に、体験に基づいた回答ができリーダーシップを取れました。 」(システムデザイン会社 女性)

「参加するまでは自分の周りに障がい者がいなくて、どう接したらいいかわからなかったです。参加して、シンプルに考えてまずは行動するのが重要ということを教わりました。挑戦して失敗しても課題を改善して次に活かせばよいということもわかりました。

今までシステム開発をしていてエンドユーザーの視点は薄かったです。今回の体験で、ダイバーシティ(多様性)に気づいて、様々なユーザーがいることを想像できるようになりました。」(システムデザイン会社 男性)

「障がい者ばかりの組織なので、サポートしてあげるという考えがありませんでした。この体験で相手に喜ばれるサポートとが理解できました。会社に戻ってから、社員の方に『今まで(言えなかったけど)あなたは何もしてくれないと思っていたけど、キャンプに参加して優しくなりましたね』と言っていただきました。」(特例子会社 男性)



中でも手話をやられている方で、通訳としてこのイベントに携わった方のコメントが印象的でした。

「改めてこの体験で、『障がい者』を特別に考えるのではなく、一つの特徴としてシンプルに考えることの重要性を体験できました。『障がい者』というくくりで固定してしまいがちですが、当然ながら『障がい者』もその障がいや性格は様々です。

一度私は「ろう者」の友達に、耳が聞こえるようになってほしい?と聞いたとき、今の保証が確保された上で聞こえるようになったら、それは嬉しいが、保証がなくなるくらいなら、このままでも良いという答えを聞きました。

私の職場にも『障がい者』はいらっしゃいます。しかし、人のものを盗ってしまったり、できることもきちんとやらない方がいらっしゃいます。社員も人事も、『障がい者』だから仕方ないという感じで、何も言いません。それが間違いだということに気づきました。

このキャンプで出会った方々はそれぞれ『障がい』を持たれていても、熱意や情熱、またスキルもきちんとお持ちでした。私以上にできることもたくさんお持ちでした。


企業は1.8%の法定雇用率を満たすことを優先して、『障がい者』の方一人ひとりの個性や能力に目を向けておらず、『障がい者』の方の雇用、ダイバーシティが企業の強みになることを認識していないのではないでしょうか?

今回のキャンプで『障がい者』の方々から教えられることは非常に大きかったです。『障がい者』=こちらが一方的に助けるべき人 という誤った考えから早く日本の企業が脱却してくれることを望みます。」(NPO 女性)

身近に「障がい者」の友人を持ち、実体験の中からつむぎだされた言葉だけに、説得力がありました。机上の論理では、とても怖くて言えない発言かもしれません。でも「障がい者」の方との交流を経て述べられた意見に、とても気づかされるところは多かったです。

同時に、CSR報告書の数字を指標化する怖さも感じました。数字はあくまで結果を把握する指標であり、それが目的にはなってはならないということです。



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